兄弟で介護の話になると、なぜか空気が悪くなる
介護が現実味を帯びてくると、
兄弟・姉妹の間で意見が食い違うことは珍しくありません。
- まだ大丈夫じゃない?
- もうサービスを使ったほうがいい
- 施設は早すぎる
- できるだけ家で見たい
話し合うつもりが、
気づけばイライラしたり、
距離ができてしまったりすることもあります。
「仲が悪いわけじゃないのに、どうして…」
そう感じる人も多いでしょう。
なぜ兄弟で介護の意見が合わなくなるのか
これは性格の問題というより、
立場と見え方の違いが原因で起こります。
理由① 見ている現実が違う
- 同居している人
- 離れて暮らしている人
では、
介護の「大変さ」の見え方が大きく違います。
毎日接している人ほど、
変化や限界を早く感じます。
一方、
たまに会う人ほど、
「まだ元気そう」に見えることもあります。
理由② 負担の偏りが見えにくい
介護は、
自然と一人に負担が集中しやすいものです。
でもその負担は、
言葉にしないと伝わりません。
「大変なのはお互い様」
と思われていることも少なくありません。
理由③ 正解がないテーマだから
介護には、
「これが正解」という答えがありません。
- 在宅か施設か
- どのタイミングで動くか
- どこまで家族が関わるか
価値観の違いが、
そのまま意見の違いになります。
意見が合わないまま進むと起きやすいこと
話し合いがうまくいかない状態が続くと、
- 不満がたまる
- 連絡を取りたくなくなる
- 「どうせ言っても無駄」と諦める
といった形で、
関係性そのものがすり減っていきます。
介護が終わったあとも、
兄弟関係にしこりが残るケースもあります。
兄弟間の介護トラブルを防ぐ考え方
① 意見ではなく「状況」を共有する
「こうしたい」「それは違う」
という主張から入ると、
対立しやすくなります。
まずは、
- 今どんな状態か
- 何が大変か
- どこが限界か
を事実ベースで伝えることが大切です。
② 役割分担は“平等”より“現実的”に
完全な平等を目指すと、
かえって不満が生まれます。
- 近くに住んでいる人
- 時間が取れる人
- 金銭的に支えられる人
それぞれが
できる範囲で関わることが現実的です。
③ 家族だけで決めようとしない
兄弟間で意見が割れるときほど、
第三者の視点が役に立ちます。
- ケアマネジャー
- 地域包括支援センター
専門家が入ることで、
感情論から一歩離れた話し合いができます。
「話し合えない」こと自体を責めなくていい
兄弟で介護の話をするのは、
想像以上にエネルギーがいります。
- 感情が出る
- 昔の関係性が影響する
うまく話せないからといって、
誰かが悪いわけではありません。
こんなときは一度距離を取ってもいい
- 話すたびに険悪になる
- 何を言っても平行線
- 自分が消耗しきっている
こうした状態のときは、
無理に結論を出そうとしなくて大丈夫です。
まずは、
自分の心身を守ることが優先です。
まとめ|兄弟で意見が合わなくても大丈夫
介護で兄弟の意見が合わないのは、
珍しいことではありません。
大切なのは、
- 無理に一致させようとしない
- 現実を共有する
- 外部の力を使う
介護は、
家族関係を壊すためのものではありません。
このサイトでは、
介護の制度だけでなく、
家族間の悩みにも寄り添って整理していきます。
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